新派の十八番に 2
翌28年には、早くも劇化されて人気を博しました。
「滝の白糸」という外題はこの時につけられたものですが、やがて新派十八番の一つとなって、今日までくりかえし上演されています。
それにしても、徹底した自己犠牲、その無償の愛を貫く彼女は、鏡花がその作品に描いた最初の理想の女性であったということができるでしょう。
泉鏡花文学賞(昭和48年制定)に加え、平成2年からフードピアの名物として、新たに鏡花映画祭がもたれるようになり、ますます、鏡花ブームの過激さというか、その異常ともいえる現象に驚いています。
そこで改めて、金沢を舞台にした鏡花の小説から読み直してみようと思い、次は、そのいくつかを選び出してみたものです。
「義血侠血4「照葉狂言」「化鳥」「薬草取」(以上明治期)、「由縁の女」「夫人利生記」(以上大正期)、「卵塔場の天女」「縷紅新草」(以上昭和期)。
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